誤解していた成人病

私が子どもの頃は、生活習慣病は成人病と呼ばれていました。けれども、最近では、成人病では誤解を招くため、使用されなくなったそうです。成人病というと、大人だけが罹る病気だと思われがちなのですが、子どもであっても、生活習慣によっては、数々の疾患を引き起こすことがわかってきたからです。

生活習慣病と名付けた方が原因をはっきりさせることができるので、成人病は使用されなくなったようです。実は、父は糖尿病を患っていました。昔で言うところの成人病の代表選手ですね。今も、糖尿病の人はとても多いと思いますが、当時は、成人病と呼ばれていたこともあり、大人になったら誰でもかかる病気というくらいの気持ちしか持っていませんでした。今思うと、たいへん恐ろしい病気なので、そんな気軽な病気だという誤解を与えてしまう成人病という呼び名は使われなくなってよかったと思います。

体質は似るといわれるので、私も、成人病ならぬ生活習慣病に罹らないように気をつけないといけないと思っています。実は、40歳を過ぎた頃から、ものすごく太りやすくなってしまって、なかなか痩せることができないのです。美容の面からも、真剣にダイエットしなくては・・・と思っている毎日です。

測ってみよう「へそ回り」-メタボリックシンドローム

生活習慣病とメタボリックシンドロームは、とても深いかかわりがあります。メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を言います。内臓脂肪型肥満というのは、皮下脂肪ではない部分、つまり内臓の中に脂肪がたまっている状態を言い、皮下脂肪型の肥満よりも、病気になる危険が高いことがわかっています。

このメタボリックシンドロームの目安となる数値があります。おへそ回りを測ってみてください。男性なら85cm以上、女性なら90cm以上あるようでしたら、メタボリックシンドロームの可能性がありますので、専門医に相談することをおすすめします。測定する時は、おへその回りをきちんと測定してくださいね。
ところで、血圧、肥満、血糖、血中脂質の4項目の数値が正常でない場合を、死の四重奏と呼びます。メタボリックシンドロームから、死の四重奏へと続いていく危険があるのです。たかが生活習慣病、たかがメタボリックシンドロームと侮ってはいられません。私もメタボリックシンドロームや生活習慣病が気になるお年頃になってしまいました。実は、さきほどメタボリックシンドロームを疑って、おへそ回りを測ってみました。セーフ!でも、気にすることはいいことですね。かなり節制しようという気になりました。

気になる肥満

生活習慣病と肥満は密接に関わっています。生活習慣病は肥満から始まると言ってもよいほどなのです。メタボリックシンドロームという言葉が注目されていますが、肥満の中でも、特に内臓脂肪型の肥満に問題があるといわれています。内臓脂肪型の肥満の場合、一見して痩せているように見えることがあるので、気をつけなくてはいけません。

私も、実は、父親が生活習慣病の一つである糖尿病を患っていたこともあり、肥満には気をつけないといけないと思っているのです。体質は似ると言われています。糖尿病の場合、節約遺伝子というものがあるらしいのです。この遺伝子を持っていると、通常の人よりも少ないカロリーで生きていることができるらしいのです。飢餓が恐ろしかった時代には、これは優秀な遺伝子だったと思いますが、今の時代には迷惑なだけの遺伝子です。父親が糖尿病だった場合、私にも、この節約遺伝子が伝わっているかもしれないらしいのです。

思い当たるんですよね。40歳を超えてから、肥満を気にするようになりました。あまり食べていないのに、人より太るような気がします。それに、ダイエットをしても、なかなか体重が減らないのです。今のところ、まだ肥満というほどのことはないのですが、それでも、いつ肥満になるかわからない恐怖の中で毎日をすごしています。

BMI値で肥満を確認

生活習慣病の予防には、まず肥満を予防しなくてはいけないらしいのです。生活習慣病は、毎日の暮らし方が原因で起きる病気ですから、肥満にならないような暮らし方をしなくてはいけないということなのでしょうね。でも、おいしいものがいっぱいあって、とても忙しい人の場合、なかなか規則正しい食生活をしながら、運動をするという生活は送りにくいものだと思います。

私の場合も、生活習慣病を気にしなくてはいけない年齢になった上に、なんとな~く肥満が怖い体重であるにもかかわらず、肥満対策といったものが、なかなかできないのが現実です。

でも、肥満は、健康の大敵と同時に美容の大敵でもあります。着たい洋服が着られないというときには、なんとしても痩せなくちゃ!なんて思うんですよ。

ところで、本当に肥満の人がダイエットをするのはいいのですが、肥満でもないのに、痩せたい痩せたいと思ってしまって、必要な栄養を採らなかったり、無理な運動をしたりすることは避けなくてはいけません。

自分が、本当に肥満なのかどうかは、BMI値を求めるなどして、正しく知るようにしましょう。BMIは、体重÷身長の2乗で求めることができます。通常は、25以上だと肥満ということなので、自分の肥満の度合いによって、ダイエットを頑張りましょうね。ちなみに、私のBMIは・・・・う~ん、やっぱり言えません。

肥満解消は難しい

肥満を最初に意識するのは、美容面からだと思います。体重には、健康体重と美容体重があります。一般的には美容体重は痩せすぎの状態だといわれていますが、ほとんどの若い人は、健康体重ではなく美容体重を求めてしまうものです。特に若い女性の場合は、極度のダイエットが健康を蝕むほどの問題になってしまう場合があります。

同じように、体重で問題になっているのが、生活習慣病です。生活習慣病の大きな原因は、肥満です。若い頃は、肥満を毛嫌いしていても、一定の年齢をすぎるとどうしても太りやすくなってしまいます。ここで規則正しい生活を行わないと、肥満、そして生活習慣病になってしまうのです。

何歳になっても、体重管理と言うものは難しいものです。若い頃も、中年以降も、健康体重を意識して、痩せすぎにも肥満にもならない体作りを心がけなくてはいけません。

私の場合も、若い頃は太りたくても太れないくらい痩せていたのですが、今は、ちょっと肥満ぎみ・・・といった体型になってしまいました。健康管理のためにも、肥満になってしまわないよう、生活を改善しなくてはいけないと思っています。肥満の原因は、食べすぎと運動不足。わかってはいるのに・・・たったの二つなのに・・・改善するのは、ものすごく難しい二つです。